2014-2015 Japan Cyclocross Nationals

ベルギー入りしてます。全日本後、遠征準備のためにバタバタしていて落ち着く暇ありませんでした。てか、日本にいる間が目まぐるしく過ぎ去り、気がつけばまた戻ってきたって感じ。
全日本選手権は優勝。土曜日の試走の段階で、木曜日に感じれた体の良い感覚がそのままコースでも発揮された。前へ前へと進んでいける。脚も回る。ハンドルへの重心の乗り方や扱い方。これまであんなに苦労していたのが嘘のようだった。この時点でもう勝てるっ思えた。あとはバイク三台のポジションの確認とセッティングの確認をコース上で入念に確認。スタッフさんがフルサポートしてくれていたから、前日から三台ともフル稼働。洗車等で迷惑かけたけど、三台とも動かしとかないと本番で何が起こるかわからない。攻めすぎて、リアホイル一本をパンクさせてしまった。でも、それだけ攻めれてた。天気予報が土曜日の晩から雪だったので、日曜日当日のコースコンディションの見極めがポイントだなと思った。
日曜日当日。エリートの時間になると急に泥に。もう少しドライかなと予想していたから、タイフーンで(オールラウンド用タイヤ)スタートしたけど、スタート半周でピットイン。リノ(泥用)にしたかったけど、今思えばだれにもリノにするって言ってなかったし、タイフーンからタイフーンへ。意味なし。ただのタイムロス。ま、でも一周目からちゃっちゃと攻めて後続とは40秒差。そのあとも一周につき30秒前後は開く。落ち着いてたし、これ、楽勝かなとも頭によぎったけど、全日本はこんな甘く勝てる訳ない。なにか起こると、考えていた。すると、4周目。ラインを少し前の周と変えたら泥がタイヤにまとわりついてバイクが進まない。マジかよ、と思い、とりあえずバイクチェック。泥のつきぐあいが明らかに前の周と違う。ラインは変えたけど、、それだけが理由とは思えない。頭の中は大混乱。意味がわからなかった。ラインは変えたけど、そんなに大差はなかったはず。その後、前の周と同じラインでも泥が詰まって動かない。立ち止まって泥を取る作業を4回ほど。フロントのチェーンも巻き上げてしまってそれも冷静に対処。2分あった差も三十秒へ。
5周目。また同じ失敗を繰り返すリスクより、ラップタイムを少し落としても乗車せず、早めにバイクを担ぐ選択する。遅いけど、確実な方を選択。タイム差の開き方が遅くなったけど、リスク回避が最優先だった。それでも20秒ほど差が開く。残りの周回も同じ感じで。でも、攻めた。そして、後続とは一分半差でゴール。あの泥つまりを回避できてたら3分以上の差だったのかと思うと悔しい。それぐらいの走りでゴールしたかった。
今回はピットとの連携がより濃くできたし、わがままも言えた。それもこれも、そのレースの時点で、ではなく、レース前からの下準備があってこそだったと思う。東洋フレームの石垣さんをはじめ、同じく東洋フレームの山内さん、Gokisoの郡山さんと小野寺さん、MIDLANDオイルの加藤さん、あと、TOYOガールズのチーろんと小娘。今回の現場では、この7人がみんな一つになってそれぞれの役目を果たしてくださり、サポートしてくださりました。僕は整えたもらった最高の舞台で走るだけ、勝つだけ。勝つってことはやっぱりどんな場面でも簡単ではないけど、今回は僕の周りにいてくださってるみんなの力で掴めた全日本優勝だったと思う。現場では気持ちのいい一体感があったとおもいます。
4連覇目、ですが、過去2大会は調子良く走れていなかったし、勝ってもなんだかなぁーって感じだったけど、今回は気持ちよかった。なんていうのかな、、勝ったのはまぁいいとして、今年のクロスシーズンでずっともやもやしていたものがたまたま全日本で解消された。それが走っていてとても気持ち良くて、思いのままにバイクも操れるし、スピードも乗るし、脚も回るし。羽が生えたように、水を得た魚のようにイキイキと走れた。それが何よりも嬉しかった。ヨーロッパでたくさん悔しい思いをしてきて、思い通りに走れない時間が長かっただけに、結果はもちろんやったけど、その次のステップへいけた方が嬉しくて嬉しくて。やし、ゴールの時は、はしゃいじゃいました。勝ったことも、今のバイクを扱えるようになったことも、全部が全部嬉しくて。ま、、今後ももっと走るスピードの段階をもっとあげていきたい。
早速今週末から、土日とダブルでレース。土曜はCyclocross essen日曜はWorldcup Namur。どうなるやら。今週は抑えめに。さて、動画シリーズ第16弾です。各スタッフさんのコメントも頂いてます。こんなチームでヨーロッパでも戦えたら怖いもんないのにな。アウェーでもがんばります!ま、常にアウェーやけども!よろしくお願いします。では。

0コメント

  • 1000 / 1000