2015 Cyclocross Japan National Championship

長野県飯山市で行われた今年のシクロクロス全日本選手権。結果は優勝。全日本選手権、大会5連覇を達成しました。(ブログのお写真はフォトグラファーのKeiTsujiさんより。)
レース自体はなんとかホールショットをとって、なんとか先頭で泥区間へ。しかし、身体が動きづらいなと感じていたら、そのまま覇気のない走りへ。レース終盤までヒカル選手がトップで独走、幸平選手とついたり離れたりという展開。トップのヒカル選手と僕の差は最大で30秒ほど?僕自身、自力でのペースアップは不可能なほど身体が動かなくてどうしようもなかった。レースを半ば諦めてしまうほど。どう足掻いてもペースが上がらない。野辺山後の不安が見事に的中した。的中しなくていいのに、と思いつつ。諦めずに踏み続けていると、トップのヒカル選手との差が開き切らない。トップを走る重圧とペース配分の難しさはよくわかっている。勝機があるならレース終盤と思っていた。
そして、レース終盤。ヒカル選手も疲れてきたのか差が一気に詰まり出したので、焦らずにまずは差を詰める。キャンバーセクションで彼がミスしたところで追いつき、そのままとりあえずパス。幸平選手も加わり、三つ巴の戦いに。
ワンミスが命取り。会場大盛り上がり。僕は、一番苦しい展開やん、大盛り下がり。と、思いつつも一度、ダメだとも考えた全日本のタイトルをまた獲るチャンス。あともう少し、がまんがまん。バイク交換して、ラスト2周、一気に仕掛ける。と、いっても、ペースを上げるだけ。あとは、レースが動いてくれるのを祈るのみ。自分を信じて淡々と。正確に。そして、速く。気がつくと、身体の動きも幾分マシになり、よく動き出した。脚も回る。ハンドルへの重量のかけ方も綺麗に。あぁ、軽い。いつもの走り。あとはスイスイとゴールまで。何かの呪縛にかけられていたかのようだった。ゴールする時はスタート前から「5」って決めてたんで、予定通り、「5」でゴール。もう片手は胸に。そこはご想像におまかせ。
で、今回も東洋フレームのチームみんなで挑んだ全日本選手権。おかげさまで5連覇。もちろん全て東洋フレームのバイク。スタッフさん達と、あぁでもないこうでもない、と話し合い、レースをしました。僕は走るだけ。一番いいとこどり。僕が走るためにたくさん準備して、レース当日もみんなで力を合わせて勝ち取った。
レース序盤、僕はペースが上がらず苦戦する中、ピット陣営は平気な顔していたし、むしろ笑っていた。なんで?と思いつつ、僕に負けて欲しいわけ?なんても思いつつ。笑。そのどっしりと構え、レースに対しブレない自信。僕やみんなで築き上げてきたものに対する自信。に、支えられました。僕の中での勝負が再度動き出してからは僕のお仕事。ラスト2周で2位の幸平選手とは30秒弱。ヒカル選手とは1分ちょい差を開けてのゴール。蓋を開けてみれば完璧なレースだったのかもだけど、勝つのは簡単ではない。毎年思う。だから、全日本選手権は面白いんだな、とも。
ヒカル選手がこけた場面、僕もほぼスリップダウンするまでバイクを持ってかれてたんですが、なんとか立て直しました。あそこで僕もコケてたらまた面白かったかもですね。ま、それが全日本。日本での最低条件が今年もクリアできたので、またベルギーに戻ります。詳しい日程が決まればまたここで発表します。よろしくお願いします!
このお写真は春日部写真店さんより。最後になりましたが、たくさんの応援ありがとうございました!また日の丸背負わせてもらって、海外で頑張ります。では。

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